平成30年度(2018年度)電験3種試験の予想合格点/合格率の総括(資格学校の講評とブログ内アンケートのまとめ)
9月頭の電験3種本試験からはや1ヶ月、自己採点で一喜一憂されてた頃の熱もややドーンダウンしている時期かと思いますが、当ブログで約1ヶ月間に渡り平成30年度電験3種試験の各科目の難易度/予想合格点/予想合格率のアンケートを取っておりましたので、その総括をしておこうかと思います。
なお、アンケートについては各項目200名以上の方々がご協力くださいました!
まさかこんなに集まるとは思いませんでしたので、非常に嬉しい限りです!
本当に本当にありがとうございました!
で、総括についてですが、とりあえず各社の講評(といってもまともな講評が翔泳社アカデミーとTACの2社くらい)とブログ内アンケートの結果、昨年の合格点、合格率の情報を元に行いたいと思いますので、特にボーダーラインギリギリの方はぜひ参考にしてください!
ちなみに、去年の結果は以下となってましたので、こちらを踏まえつつで。
参考:過去5年間の電験3種試験の各科目の合格点と合格率
年度 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 | 全体 合格率 |
---|---|---|---|---|---|
H25 | 57.73 | 56.32 | 54.57 | 58.00 | 8.7% |
H26 | 54.38 | 58.00 | 54.39 | 58.00 | 8.4% |
H27 | 55.00 | 55.00 | 55.00 | 55.00 | 7.7% |
H28 | 55.00 | 55.00 | 55.00 | 54.00 | 8.5% |
H29 | 55.00 | 55.00 | 55.00 | 55.00 | 8.1% |
【理論】の難易度と予想合格点
TAC 酒谷講師の理論全体講評
基礎的な問題が多かったと思います。例年よりも簡単な試験問題といえるかもしれません。なお、理論の試験は、全てをまともに解くと時間不足となる科目です。タイムマネジメントも重要でしょう。
※一部抜粋
翔泳社アカデミーの理論講評
本年度の問題は少し変わった問題が多く、解きにくいと感じた方が多かったのではないでしょうか。
本年度の少し変わった点として、問7及び問18があまり出題されていなかった「定電流源」に関する問題だったこと、問13はクリッパ回路の問題で、過去15年間には出題されていない分野の問題だったことが挙げられます。
問8は、電力科目の「電圧降下」を学習していると解きやすい問題でした。
問15は回路図が見慣れない形でしたが、自分でわかりやすい形に回路を書き換えることができた方は解くことができたのではないでしょうか。※一部抜粋
ブログでの理論アンケート結果
【理論】の難易度はどうでしたか?
- かなり易しかった! (4%, 8 票)
- やや易しかった (7%, 14 票)
- 普通 (27%, 55 票)
- やや難しかった (41%, 83 票)
- 鬼畜難易度! (22%, 44 票)
投票数: 204

ズバリ!【理論】の合格点は何点と予想?
- 49点以下 (2%, 5 票)
- 50点 (8%, 18 票)
- 51点 (0%, 0 票)
- 52点 (0%, 0 票)
- 53点 (0%, 1 票)
- 54点 (0%, 1 票)
- 55点 (76%, 166 票)
- 56点 (1%, 3 票)
- 57点 (1%, 3 票)
- 58点 (0%, 1 票)
- 59点 (0%, 0 票)
- 60点 (7%, 15 票)
- 61点以上 (3%, 6 票)
投票数: 219

理論の総括
一部解きにくい問題があったようですが、全体的に見れば理論としては並レベルの難易度であったと講評より読み取れます。ただし、アンケートの結果を見るとやや難しく感じた方が多い結果となってました。
例年の合格点が同じような難易度で概ね55点だったことを踏まえると、今年も無難に55点がボーダーラインじゃない?かと予想できます。
※アンケートで合格点が49点以下に5票も入ってたのは願望強めw
【電力】の難易度と予想合格点
TAC 酒谷講師の電力全体講評
基礎的な問題が多かったと思います。ただし、計算問題は癖のある問題が含まれていました。例えば、問5はあまり出たことがない問題でした。
※一部抜粋
翔泳社アカデミーの電力講評
本年度の問題は変電分野や送配電分野は例年通りでしたが、発電分野は変わった問題が多く、得点しにくかったのではないでしょうか。問5で「風力発電」の計算問題が出題されたこと、問15の「水力発電」の問題が法規科目で出題されるような形の問題だったこと、例年よく出題されていた「火力発電」の効率や炭素量を求める問題が出題されなかったことが挙げられます。発電分野の計算問題が例年と変わった問題が多かったので、ここを得点源にしようと考えていた方は点数が伸びにくかったかもしれません。
※一部抜粋
ブログでの電力アンケート結果
【電力】の難易度はどうでしたか?
- かなり易しかった! (18%, 46 票)
- やや易しかった (28%, 73 票)
- 普通 (21%, 55 票)
- やや難しかった (27%, 71 票)
- 鬼畜難易度! (6%, 15 票)
投票数: 260

ズバリ!【電力】の合格点は何点と予想?
- 49点以下 (2%, 5 票)
- 50点 (2%, 6 票)
- 51点 (0%, 0 票)
- 52点 (0%, 0 票)
- 53点 (0%, 0 票)
- 54点 (0%, 0 票)
- 55点 (51%, 132 票)
- 56点 (2%, 5 票)
- 57点 (1%, 3 票)
- 58点 (1%, 3 票)
- 59点 (0%, 0 票)
- 60点 (39%, 100 票)
- 61点以上 (2%, 5 票)
投票数: 259

電力の総括
基本的には例年通りとのことですが、あまり出たことがない風力発電の問題が出題されてたりとやや変化球を使ってきた印象。
ただし、アンケートでは、理論に比べると易しいよりの意見が多く、理論に比べれば難易度は低いという結果になってました。
まとめると「並」といったところでしょうか。
合格点については、アンケートで60点の意見も多かったですが、比較的易しい年度でも55点のことが多かったことを考えると、今年も55点がボーダーのような気がします。
【機械】の難易度と予想合格点
TAC 酒谷講師の機械全体講評
全体的にやや難しかったと思います。特に問6はp.u.(パーユニット)でリアクタンスが表示されたので戸惑った人も多かったと思います。問13の自動制御はブロック線図のバリエーションが出題されました。
※一部抜粋
翔泳社アカデミーの機械講評
本年度の問題は、問8以降の後半は例年通りでしたが、問1から問7の前半は少し得点しにくい問題が多かったのではないでしょうか。
本年度の少し変わった点として、問6の同期機の計算問題について単位が〔p.u.〕だったこと、問7がこれまで出題されていないステッピングモータの問題だったことが挙げられます。※一部抜粋
ブログでの機械アンケート結果
【機械】の難易度はどうでしたか?
- かなり易しかった! (12%, 29 票)
- やや易しかった (17%, 41 票)
- 普通 (29%, 69 票)
- やや難しかった (28%, 67 票)
- 鬼畜難易度! (14%, 34 票)
投票数: 240

ズバリ!【機械】の合格点は何点と予想?
- 49点以下 (2%, 4 票)
- 50点 (18%, 45 票)
- 51点 (0%, 0 票)
- 52点 (0%, 0 票)
- 53点 (1%, 2 票)
- 54点 (0%, 1 票)
- 55点 (63%, 155 票)
- 56点 (1%, 3 票)
- 57点 (0%, 0 票)
- 58点 (1%, 2 票)
- 59点 (0%, 0 票)
- 60点 (10%, 25 票)
- 61点以上 (3%, 8 票)
投票数: 245

機械の総括
個人的に自動制御のブロック線図は苦手だったので、これだけでも「難化」って判断してしまいそうですが、講評を見る限り”やや難”といった印象を受けます。
アンケートでは、意外に「易しかった」との意見も多く賛否両論といったところですが、まぁ、講評とアンケートの間を取って「並」難易度ってことにしておきましょう。
※アンケートをしてくださった方々が優秀だったってことで笑
なお、合格点に関しては直近5年では55点ラインとなっておりますので、難易度からして今年も55点がボーダーラインだと推測できます。
ちなみに鬼畜難易度と言われてた平成24年では「50.56点」だったので、誰もが難しいと思えるレベルならその辺まで落ちることもあります。
(1問5点計算なんでどのみち55点取らんとダメしたが)
【法規】の難易度と予想合格点
TAC 酒谷講師の法規全体講評
今年の法規は、例年に比べて基本的な問題が多く、合格率が上がるのではないかと予想しています。
※一部抜粋
翔泳社アカデミーの法規講評
本年度の問題は例年通りの出題でした。ここ2年程はB問題に文章問題が入っていましたが、本年度はB問題がすべて計算問題でした。
本年度の少し変わった点として、問10が具体的な法令の問題ではなく、近年の電力需給に関する問題だったことが挙げられます。ですが、問題文をよく読み、近年の電力需給の状況を思い出すことができた方は解くことができたと思います。
問13の「変圧器の全日効率」に関する問題は、計算に時間がかかる問題でしたが、問11の「風圧荷重」の問題で時間をとってしまって、最後時間が足りなくなってしまった方も多いのではないでしょうか。※一部抜粋
ブログでの法規アンケート結果
【法規】の難易度はどうでしたか?
- かなり易しかった! (4%, 10 票)
- やや易しかった (13%, 34 票)
- 普通 (31%, 81 票)
- やや難しかった (39%, 103 票)
- 鬼畜難易度! (14%, 36 票)
投票数: 264

ズバリ!【法規】の合格点は何点と予想?
- 49点以下 (3%, 8 票)
- 50点 (2%, 7 票)
- 51点 (0%, 1 票)
- 52点 (1%, 3 票)
- 53点 (0%, 1 票)
- 54点 (8%, 24 票)
- 55点 (40%, 120 票)
- 56点 (6%, 18 票)
- 57点 (6%, 18 票)
- 58点 (6%, 19 票)
- 59点 (0%, 0 票)
- 60点 (25%, 76 票)
- 61点以上 (2%, 7 票)
投票数: 302

法規の総括
講評では、そこまで難しいという見解は少なく、ちゃんと取り組めば出来たでしょ?的な印象を受けました。
ただし、アンケートでは機械とは逆で”難しい”の意見が多く、さっきとは逆の現象が起こってましたw
この辺に関しては、翔泳社さんの講評にある「本年度はB問題がすべて計算問題」ところがポイントで、法規の計算問題が得意な方は簡単に感じ、不得意な方は難しく感じたってことにしておくことにします。(無理矢理)
なお、法規の合格点に関しては、ここ5年間でもちょこちょこ変わっており、簡単だった年度では58点もありえる科目になってます。
講評内容を見る限り「超簡単」といった感じではなかったので、おそらく55点だとは思いますが、ワンチャン58点も想定しておいたほうがよいかもしれませんね。
全体の予想合格率&まとめ
各科目の難易度/予想合格点をまとめますと、
- 理論:やや難/55点
電力:並/55点
機械:並/55点
法規:やや易/55点(ワンチャン58点)
といった感じとなっており、突出して難しかった科目がなかった分、合格率も概ね例年通りだと推測できます。
ちなみにアンケート結果は以下となってます。
ズバリ!今年の電験3種試験の合格率は何%と予想?
- 1%未満 (0%, 0 票)
- 1%台 (1%, 2 票)
- 2%台 (1%, 2 票)
- 3%台 (1%, 2 票)
- 4%台 (1%, 2 票)
- 5%台 (2%, 4 票)
- 6%台 (3%, 6 票)
- 7%台 (14%, 29 票)
- 8%台 (36%, 77 票)
- 9%台 (20%, 42 票)
- 10%台 (17%, 36 票)
- 11%以上 (6%, 12 票)
投票数: 214

まぁ、ここ5年で8%未満だったのが平成27年だけ、難易度もまぁ例年どおりってことを考えると今年も無難に8%台だろうと推測できますが、法規のボーダーが55点よりも高いなどのイレギュラーが発生すれば、7%台もありえるかもしれません。
なお、予想が当たるか外れるかってだけの話ですが、当ブログでの予想合格率は「8.2%」としておきます。
理由は特にありません。なんとなくです。
※予想が当たれば「電3ナビの合格率予想は当たる」って誰かが吹いてくれることを期待w
とまぁ、ダラダラと書いてきましたが、寝ても覚めてもあと2週間ちょっとで結果で出るので、受験生の皆さん(特にギリギリの方)は一旦試験のことは忘れて別のことに意識を持っていくようにしましょう!
※追記 2018/10/23
平成30年度(2018年度)の試験結果のまとめ記事をアップしました!
参考ページ


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今年度は有識者があれほど簡単だといっていた
法規が受験生には難しく感じた様で、
かなり合格点も合格率も下がった様です。
アンケート結果の逆転現象はまさに的を得ていますね。
自分は他の受験生の出来が悪くて救われた格好なので、
全然構わないのですが、
有識者にとっては予想が大外れという結果になってしまい
悔しい思いをしている人も多いかもしれませんね。
おっしゃる通りですね!
法規51点の合格点で科目合格率が6.6%とかだったんで、コレ55点だったら惨劇になって運営側も「ヤバイ!!」ってなってボーダー下げたんでしょかね?
まぁ、当ブログもダダ外れなんでなんとも言えませんがw
運営側は経産省?(記憶が曖昧)の依頼で某監査法人が
将来、電気主任技術者がどれだけ必要になるかを調べていて、
3種は、その結果に従って合格者を出さないと、
経産省に怒られるので、合格点を下げたのだと思います。
簡単な問題だと有識者が言っているのに
合格点を下げる理由はそれくらいしか自分には思いつきません。
全体の合格率の上昇は多分、全体の受験生が減ったのが原因です。