電験3種の学習計画を立てるうえで重要な3つのポイント
電験3種の試験対策に取り掛かる前に、まず最初に学習計画を立てる必要があります。
試験対策を始める前というのはちょうどやる気スイッチが入った頃合いであり、とにかく参考書を読み漁りたい気持ちで一杯だと思いますが、そこはグッとこらえて合格に必要な学力を身に付ける為の学習計画を立てるようにしましょう。
ただ、電験3種の学習計画を立てる場合、他のビジネス系資格とは少し異なり、いくつか判断が必要となるポイントがあり、単純に資格取得に必要な勉強時間から逆算するだけでは計画が破たんしてしまう恐れがあります。
では、どういった点を加味して電験3種の計画を立てなければいけないのかを3つのポイントに分けて解説していきますので一緒に見ていきましょう。
ポイントその① 自身の電験スキルを把握しておくこと
電験3種を攻略するためには、まず電験3種の学習範囲が理解出来る下地を作っておく必要があります。具体的には「数学」「電気に関する知識」の2つのことを指します。
この下地の有無によって、電験3種の勉強時間そのものが変わってきます。
以前、「電験3種の合格までに必要な勉強時間」の記事でも挙げさせていただきましたが、数学の部分だけで見ても100時間は勉強時間として確保する必要があり、「電気に関する知識」を含めると200~300時間は余分に見ておく必要があります。
なので、まず自分自身がどの位置にいるのか?を分析し、必要な勉強時間を割り出すようにしていきましょう。
ポイントその② 一発合格狙い?それとも科目合格狙い?
電験3種の試験については、3年間で4科目に合格すればよい、いわゆる科目別合格制度が適用されているため、受験年度に何科目の合格を目指すかで学習計画そのものも大きく変わってきます。
例えば、知識ゼロの状態から理論と電力の2科目の合格を目指す場合だと、
数学(100時間)+理論(300時間)+電力(200時間) 必要な勉強時間:600時間 |
となりますが、1発合格(4科目)を目指す場合は、
数学(100時間)+理論(300時間)+電力(200時間)+機械(350時間)+法規(150時間) 必要な勉強時間:1100時間 |
と倍近い時間が必要になってきます。
上記だけ見ると2科目ずつに分けて試験対策をしたほうがイイ風に思えますが、個人的にはまずは一発合格を目指して学習を進め、途中でキツそうと判断すれば科目狙いに切り替えるほうが良いかと考えてます。
まぁ、この辺は後で説明する1日に使える勉強時間に応じて決めるようにしましょう。
ポイントその③ 1日の勉強時間から学習開始日を逆算する
試験対策に必要な勉強時間の目安がわかれば、最後にいつから勉強を始めるかを決める必要がありますが、開始日を決めるには自分自身が1日に勉強できる時間を計算しておく必要があります。
ちなみにサラリーマンの方であれば、単純に平日と休日(土日)でそれぞれの時間を割り出して計算すればおおよその1日の平均勉強時間が計算できると思います。
以下、電タクの例です。
平日 | 2.5時間/1日 |
---|---|
休日 | 5時間/1日 |
一日の平均勉強時間 | ((2.5時間×5日)+(5時間×2日))÷7日 ⇒ 3.21時間 ≒ 3.0時間 ※リスク考慮で少な目に見積もり |
800時間 ÷ 3.0時間 ⇒ 267日間 |
期間としては267日なので、月数にすると9ヶ月弱は試験対策期間として必要になってきます。
開始するタイミングとしては試験が9月頭であることを考えると、12月TOPから始めれば本試験までに間に合う計算になります。
電タクと同等の勉強時間が取れる方は参考にしていただければよいですが、「1日2時間が限界!」って方であれば、普通に1年以上は勉強期間が必要になってきますので、その場合はポイント②で説明した科目合格狙いに照準を合わせて取り組めばよいかと思います。
必ず計画は狂ってくるので都度リスケジュールをしよう!
今までの説明を無にするようなこと書きますが、基本的に計画ってやつは狂うように出来てると言っても過言ではありません。
学生の頃の試験勉強や仕事での作業などもそうですが、予期せぬ事態は往々にして起こり得ます。
電験3種の試験対策でもそれは同じで「計算問題1問の理解に1日かかってしまった…」「参考書を1周するのに予想の倍かかった…」なんてことはザラにありますし、働いている方だと仕事が忙しくなって1週間時間が取れないことだってあるでしょう。(電タクも数えきれないくらいありました。。)
ただし、実際にやってみた結果や想定される事態を踏まえて、再度学習計画を立てれば必ず最初に立てたものより精度の高い計画を立てることが出来ます。
まぁ、経験してない状態のものよりは経験した状態で作ったほうがより現実に近いのは明らかなので、計画が狂うことに関しては悲観せずに前向きにリスケジュールをするようにしましょう!
【あとがき】
独学で電験3種の試験対策をする場合は、記事にあるような学習計画を立てる必要がありますが、通信講座/通学制の資格学校などで試験対策をする場合は、用意された計画に沿う形で進められるので、自分でアレコレ考えるのが面倒な場合は、それらを活用するのもアリですね^^
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