【55点組は注意!】平成26年度電験3種の機械で試験問題の訂正!?
平成26年度の第三種電気主任技術者試験の試験結果発表まで2週間を切ったタイミングで、電気技術者試験センターより試験問題の訂正に関するお知らせが出ておりますが、色々と物議を醸しそうな内容となっております。
(以下公表内容を抜粋)
平成26年9月7日(日)に実施した、平成26年度第三種電気主任技術者試験機械科目問8の一部に不適切な部分がありましたので、以下のとおり訂正します。
本件による解答への影響が否定できないため、本問については、受験者全員を正解といたします。訂正箇所:機械科目A問題問8 等価回路図
なお、試験結果の発表は、平成26年10月22日(水)に当試験センターホームページにて行います。試験結果通知書発送は、平成26年10月30日(木)を予定しております。
当試験センターといたしましては、このような事態が起きたことに対して深くお詫び申し上げますとともに、原因を究明し、今後このようなことが発生することのないよう再発防止を徹底し、試験問題作成に万全を期することといたしますので、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
参考:平成26年度第三種電気主任技術者試験における問題の訂正について
ちなみに修正前の機械の問8の内容は以下。
間違っているところが分かりづらいんですが、図の定格2次電圧の示している場所が違っていたとのことです。
ただ、この問題は図から解法と導くというよりは、問題のキーワードよりパーセント抵抗降下、パーセントリアクタンス降下、そして電圧変動率を求める公式を使って解くということが頭に浮かぶと思います。
【パーセント抵抗降下】
p = I2n × r21 / V2n × 100 [%]
【パーセントリアクタンス降下】
q = I2n × x21 / V2n × 100 [%]
【電圧変動率】
ε = psinθ + qcosθ [%]
これらの式に設問中に出てくる数字をあてはめれば答えは導き出せますので、修正前の設問内容だけ見るとなんら違和感はなく、実際に他の解答解説をしているサイトでもこの指摘を挙げているところはありませんでした。
なので、修正前の状態でも正解率は高そうな問題だと思われます。
で、設問の誤りはまぁいいとして、問題は公表内容にある、、、
「本問については、受験者全員を正解といたします。」
という部分。
過去を振り返っても、電験3種の試験でこういったケースは私の知ってる限りではなく、この措置が試験結果にどのような影響を及ぼすのかは試験センターのみぞ知るといった感じなんですが、考えられるケースとしては機械の合格基準点が上ることが懸念されます。
特に今年の機械に関しては、ここ最近の試験の中でも易しめと言われており、今回の措置がなかったとしても合格基準点が高めになると噂されております。
で、これらの問題で一番被害を受けるのはおそらく
機械問8は元々正解、かつ機械の自己採点が55点の受験生の方々なんじゃないでしょうか?
機械に関しては多少難易度が低くても基本的に合格基準点が低めに設定されていることが多く、「電験3種の合格点は毎年変わる?」の記事でも触れておりますが、機械に関してはここ10年間で55点より高かった年が一度もありません。
なので、機械の自己採点が55点だった方は比較的安心しておられたかと思いますが、問8全員正解の措置により最悪、元々の合格基準点+5点とかになることも予想されます。
またその場合、元々問8が正解だった人は+5点の恩恵を受けれない訳ですから、単純に合格基準点が上るだけの罰ゲームみたいな話になります。
てゆうか、+5点はないにしても電験3種の合格基準点では小数点表記がかなり多いので、「55.01点」とかふざけた点数もあり得るんじゃないかと思ったりしてます。
※バッサリ60点のほうが気分的にはまだマシかと。
まぁ、今回の話は試験センター側のミスによるものなので、合格基準点に影響を与えるようなやり方はしない(してはいけない?)と思いたいところですね。
試験結果に関しては、平成26年10月22日(水)に電気技術者試験センターより公表されますので、またこちらのブログで今回の措置を踏まえてレビューしたいと思います。
※今回の公表、及び試験結果の速報は電気技術者試験センターの公式サイトでご確認頂けます。
一般財団法人 電気技術者試験センター
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