電験3種の過去問に関する勉強法をまるっと解説してみました
本ブログを開設してから、電験3種に関する記事を思い付きで色々書いてきておりますが、ふと思えば過去問に関する情報を書いていないことに気付きましたので、ここらでちょっと記事にしてみようかと思い立ってみました。
まぁ、過去問分析やら解説に関しては他のサイトで詳しく書かれてるところが多いのでそこは譲る(上から目線)として、本記事では電験3種受験生なら必ずと言っていいほど行きつくであろう過去問に関する疑問・質問について電タク目線でズバッと斬っていきたいと思います。
あと、最後に電タクが実際に取り組んだ過去問勉強法も載せておきますので、参考にしてください。
過去問に関するあるあるな質問
Q1.過去問だけで電験3種に合格できるか?
この手の質問は実際に本ブログの問合わせフォームから来たりもしてますし、Yahoo知恵袋などを見ていても非常に多く書き込みがあります。
で、過去問だけで合格できるかどうかについては・・・
「結構無理があるっ!!!」
というのが私の見解です。
絶対無理と書きたいところではありますが、そもそも基礎学力によっては過去問でも事足りるケースもあるでしょうが、ゼロスタートの方で言えば限りなく「無理」と断言できます。
そもそも電験3種の本試験は、過去問から丸っと使い回すケースがほとんどなく、たとえ10年分の過去問をこなしたとしても、問題の解法を理解せずに答えを暗記する勉強法では太刀打ちできない試験となってます。
電力、法規の文章問題なら多少は被ってくるケースもあるかと思いますが、問題の約6割が計算問題なので、まぁ、微々たるもんだと言えます。
あと、いきなり過去問から始めた場合、かなりの確率で挫折すると思います。
問題解説自体、ある程度知ってる人基準で書いてるところもあり、解説の理解を進めるには横に参考書などを置いてやれば出来なくはないですが、非常に効率が悪いです。
まぁ、そういう勉強法だと途中で「なんかもういいや、、」となってしまうこと間違いナシなのでおすすめしません。
なので、電験3種ゼロスタートで「過去問だけでなんとかなるんじゃないか?」とお考えの方は、ちょっと立ち止まって頂き、まずは過去問をこなせるだけの電験3種スキルが自分にあるかを見直すようにしましょう。そしてスキル不足であると分かれば、まずは参考書などで底上げしてからをおすすめします。
↓↓↓本ブログで紹介してる参考書記事です
Q2.電験3種の過去問って何年分やればよいの?
これもよく見かける質問ですね。
「○年分やればOK!」といった回答を期待されている方も多いかと思いますが、
電タクの回答としては、、、
”出来るだけやっておく”です。
電タク自身、正直言いますと5年分くらいはやる気マンマンで学習スケジュールを組んではいましたが、結果的に3年分ほどしかやれておらずちょっと少ないと感じてはいましたが、まぁ、結果的になんとかなったので、さほどこなしておく過去問の年数にはこだわらなくてもよいのかな?と考えております。
先ほどの「過去問だけで合格できるか?」での解説の通り、ようはどれだけ問題の解法を理解しているか、そしてその解法をベースに未知の問題も解けるかが重要となりますので、1年分でも2年分でもそこがクリアできるのであれば十分な過去問量だと言えます。
あと、参考書の例題なども実は結構過去問からパクッって引用していることが多いので、何がしかの参考書をコンプリートすれば、間接的に過去問を5年分くらいはこなしている計算になると思います。
なお、この質問の回答としては曖昧な感じにはなっておりますが、電タク的に気を付けていたことを挙げておきます。
◎最新年度の過去問は絶対実施!&最後の仕上げにとっておく
毎年問題が変わるとはいえ、作っているのは所詮は”人”。問題の雰囲気、難易度に関しては多少は近い年度の問題を踏襲する(はず)と考えております。
そういう意味では直前年度の過去問は一番良い素材となり得ますので、ここは最後の総仕上げ用にとっておくことをおすすめします。
◎鬼畜難易度だった年度の過去問(科目別)は1回は通すようにする
暗黙の了解的に電験3種は年度ごとに難易度が変化しており、もっと言えば科目ごとに易しい年度もあれば、鬼畜過ぎる年度もあり非常に厄介な試験と言えます。
なので、自分自身に耐性を付けるという意味でも鬼畜難易度だった年度の科目は1回は実際に時間を計って行うようにしておくことをおすすめします。
まぁ「大は小を兼ねる」「ドラゴンボールの精神と時の部屋」ではありませんが、鬼畜難易度をこなせるようになっておけば、自分自身にも免疫が出来ると思いますので、最悪本試験でそういう場面にブチ当たってもテンパることは少なくなるでしょう(多少はテンパるとは思いますが・・)。
じゃあ、実際にどの年度の科目をやっておけばよいかって話になりますが、過去10年間の科目合格率が低かったものをピックアップして実施すればとりあえずは事足りるかと思います。
以下に科目別鬼畜難易度トップ3をマーキングしておきますので年度選びの参考にしてください。
年度 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 |
---|---|---|---|---|
H19 | 11.2% | 10.1% | 7.3% | 21.2% |
H20 | 12.6% | 12.7% | 13.2% | 28.6% |
H21 | 13.2% | 15.5% | 12.9% | 22.0% |
H22 | 15.1% | 9.1% | 7.6% | 15.5% |
H23 | 9.8% | 11.8% | 13.3% | 9.3% |
H24 | 15.3% | 21.1% | 7.2% | 5.9% |
H25 | 10.8% | 9.0% | 11.1% | 11.3% |
H26 | 13.4% | 16.4% | 10.4% | 11.6% |
H27 | 14.4% | 15.1% | 6.2% | 13.7% |
H28 | 14.6% | 8.7% | 17.0% | 9.0% |
Q3.過去問からも多く出題されるのか?
今までの話の流れ上、大体回答は見えてきているかと思いますが
“同じ問題は出ないと思っておいたほうがよい”
というのが回答になるかと思います。
計算問題とかの場合、まったく同じ問題フォーマットで数値を変えただけってのは、ほとんどありません。(ゼロと言い切れないのはそこまで調べてないため・・・)
ただし、各科目の章立て別で言えば、かなりの確率で出題される範囲ってのは存在しますので、ある程度ヤマを張って集中的にその範囲を強化していくという戦法的にはアリだと思います。
以下に科目ごとの出題頻度◎な部分を抽出してみましたので、参考にしてください。
Q4.どの過去問本を買えばいいの?
こちらの質問内容もWEB上でよく見かけますが、電験3種の過去問本には5年分のものから20年分を収録したもの、科目別のものなど結構色々な種類が存在しますが、電タク的に一番おすすめなのは・・・
電気書院の過去問題集10年モノです!
※通称:電話帳(以下、電話帳で)
まぁ、過去問なので選ぶ際のポイントとなるのは使い勝手になってきますが、電話帳は左ページが問題、右ページが解答&解説となっており、問題を解いたすぐ後に確認が出来る点がかなりグッドです。
それだと、答えが見えてしまうので解答に集中できないようにも思えますが、ブラインドシートなる画期的なアタッチメントが付属してますので、コイツで隠しながら解けば問題に集中することが可能です!
ちなみに他の過去問本でも見開きで右ページに解答が掲載されているものもありますが、収録年数を踏まえたコスパを考えると電話帳が一番良い感じでした。
あと、実際にあった話ですが、受験会場でかなり使い込んだ(表紙の色が完全に色あせた)電話帳を持参している強者(ツワモノ)を見かけたことがあり、その時単純に「コイツできる!」と思ってしまいました。
そういう意味でも第三者を威圧する武器にもなり得ますのでそういう意味でもおすすめです^^
新品価格 |
ここ数年は一貫して黄色い表紙となってますので、タウンページ感がハンパないです^^
電タクの過去問勉強法
最後に電タクが実際に行っていた過去問の勉強法をご紹介しておきます。
※4科目を一気に受験する場合のやり方なので、そこは受験科目数に応じて臨機応変に。
■事前準備 |
---|
4科目分のテキストを2~3周は回して基礎レベルは仕上げておく |
■過去問勉強法 |
|
コレ、かなり時間がかかりますが、時間配分の感覚や問題に直面した際の実施優先度付け(後回しにする問題の選定)など、実践能力がかなり養われると思います。
まぁ、上でも書いたとおり、実際のところは直近の年度含めて3年分ほどしか過去問をやっておりませんが、それでも十分な効果が得られたと感じております。
もっと効率的なやり方もあるかもしれませんが、このやり方でも効果アリなので過去問の取り組み方で悩んでおられる方はぜひ参考にしてください!
おまけ
今回ご紹介している過去問勉強法については、あくまでも独学で電験3種を目指す方向けに書いたものとなってますが、「どの参考書で基礎を仕上げればいいの?」「どのタイミングで過去問をやればいいの?」と不安に思われる方は、手っ取り早く合格実績のある講座を受講するのもアリだと思います。
基本的にどの講座もカリキュラムに過去問のやり込みが含まれてますので、基礎学力の底上げから実戦力の強化まで仕上げることが出来るでしょう。
本ブログでご紹介しているSATの電験3種講座で言えば、過去問テキストが科目別で分冊されており、最新5年分の過去問が講義での解説付きでしっかりと理解を深めることが出来ます。
レビューも書いてますので、ぜひ参考にしてください!
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