電験3種の合格までに必要な勉強時間
電験3種の試験合格までに必要な勉強時間に関しては色々な意見がありますが、これに関しては基礎学力の有り無しで大きく変わってくると言えます。
「まずは自分の数学スキルを知るところからスタート」の記事でもご紹介している通り、数学がサッパリな方であれば電験3種の試験対策を行う前に数学の基礎固めを行う必要がありますので、必然的に勉強時間は長くなってきます。
また、学生の頃はバリバリの理系だった人の場合でも、社会人になって時間が経ってしまうと、過去に身に付けていた解法テクニックや計算能力は必然的に忘れてしまうため、結果的に記憶を呼び覚ますための時間が必要になってきます。
電タクの電験3種の勉強時間はコレくらいでした
電タクの場合ですと、学生の頃は一応理系ではありましたが、バリバリではなく並程度であり、電験3種の試験対策を始めた時点では、その並程度から軽く10年以上は経っている状態でした。
当然、三角関数やベクトル計算の知識など微塵もありませんでしたので、当然、数学の基礎からの学習となったのですが、約9ヶ月間、平均3時間程勉強をしていたことを考えると、トータルで800時間程勉強していたことになります。
これだとちょっとザックリ過ぎますので、各科目毎のおおよその内訳を出すとこんな感じになります。
数学 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|
50H | 200H | 150H | 250H | 150H | 800H |
とりあえず、最初に手を付けた数学の復習に関しては1ヶ月ちょっと費やしておりました。
その後に各科目の学習をしておりましたが、印象として一番理解しづらかったのが機械でしたので、勉強時間に関しても一番多かったです。
※何度も見直す作業が発生したので必然的に時間が多くなったのかと。。
もとの学力によってどれくらい差がでてくるか?
で、ここからは完全なる予想になりますが、自分自身の学力状態での勉強時間を踏まえて、各ケースにおける電験3種の科目別の勉強時間を一覧にまとめてみました。
(一応、社会人が電験3種に取り組んだらって前提で)
①文系-数学がサッパリな方 | |||||
---|---|---|---|---|---|
数学 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 | 合計 |
100H | 300H | 200H | 350H | 150H | 1100H |
②理系-高校電気科卒以外 | |||||
数学 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 | 合計 |
50H | 200H | 150H | 250H | 150H | 800H |
③理系-高校電気科卒 | |||||
数学 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 | 合計 |
50H | 150H | 150H | 200H | 150H | 700H |
④理系-大学電気科卒 | |||||
数学 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 | 合計 |
0H | 150H | 100H | 200H | 100H | 550H |
⑤理系-大学電気科卒&現在、電気設備関連の仕事 | |||||
数学 | 理論 | 電力 | 機械 | 法規 | 合計 |
0H | 100H | 100H | 150H | 50H | 400H |
とりあえず、「②理系-高校電気科卒以外」を電タクのケースに当てはめて、各シーンごとの勉強時間を予想してみました。
で、上記から読み取れる勉強時間で、大きく差が生まれるポイントとしては以下が挙げられます。
- 文系か理系か?
⇒ 数学のやり直し度合いが変わってくる - 電気理論を過去に学習したことかるか?
⇒ 理論、機械の勉強時間に深く関わる - 現在進行形で電気設備関係の仕事をしてるか?
⇒ 電力、法規の知識の下地で勉強時間も変化
正直、電力と法規に関しては、学力としての下地も問われますが、どちらかといえば覚えることがメインとなるので、それほど基礎学力による差は生まれないと考えられますが、理論と機械に関しては、数学の解法テクニックや電気の基礎学力がモノを言う科目だと感じております。
なので、過去に学習経験のある方については多少のアドバンテージがありますが、今まで学校でも仕事でも触れたことのない方(特に文系の方)に関しては、1000時間以上の勉強時間を想定しておいた方がよいと言えるでしょう。
どれくらいの時期から勉強を始めたらよいか?
基礎学力に応じた大体の勉強時間が出ましたが、「じゃぁ、いつから勉強を始めるのがベストか?」という疑問が出てくると思います。
電タクの場合だと、先ほども例に挙げさせていただきましたが、サラリーマンなので平日は2~3時間、土日はガッツリ5時間前後、たまにサボる日を入れて1日平均3時間位でしたので、約9ヶ月程の期間を要した形となります。
1日の勉強時間に関しては、人それぞれになってきますが、とりあえず1日平均3時間出来たと仮定した場合、勉強期間として必要な日数(月数)は以下のようになります。
※先ほどのケースで割り出してみます。
受験者の基礎レベル・状況 | 必要な勉強期間 | |
---|---|---|
日数 | 月数 | |
①文系-数学がサッパリな方 | 367日 | 12.2ヶ月 |
②理系-高校電気科卒以外 | 267日 | 8.9ヶ月 |
③理系-高校電気科卒 | 233日 | 7.8ヶ月 |
④理系-大学電気科卒 | 183日 | 6.1ヶ月 |
⑤理系-大学電気科卒&現在、電気設備関連の仕事 | 133日 | 4.5ヶ月 |
こうやって見ると結構な差が出てきますね。
特にケース①の文系の方であれば、1年ちょっとは勉強期間として見ておく必要があります。
なお、上記はあくまで1日3時間勉強すると仮定した結果なので、例えば1日2時間で見積もった場合は、単純に1.5倍の勉強期間が必要になってきます。
※最長で文系の方で1年半ちょっとはかかる計算
ちなみに通信講座や通学制の資格学校などを利用すれば、上記の勉強時間/勉強期間を短縮することも出来るかもしれませんが、独学で電験3種を目指す場合はこれくらいの時間はかかるってことを肝に命じて計画を練って頂ければと思います。
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